変形性関節症

画像の説明

使いすぎなどの変化で関節の軟骨がいたんでしまう病気です。左のX線像は60歳代の女性の膝関節ですが、膝関節内側の軟骨がすでに磨耗してしまっています。年齢、使いすぎ、遺伝、肥満などが原因です。
多くの患者さんが苦しむ部位は膝です。普通は横になった状態でX線を撮りますが、体重がかかった時こそ軟骨の磨耗がわかりますので、当クリニックでは手間を惜しまず立位で膝のX線を撮影しています。
生活習慣改善、筋力強化やモビライゼーションなどの理学療法、お薬やヒアルロン酸やステロイドの関節内注射、インソールやサポータなどの装具療法などで、軽症~中等症の患者さんはかなり改善します。

関節の注射は痛いものと思われがちですが、当クリニックでは出来るだけ細い針を使ったりさまざまなテクニックで痛みの少ない治療を実践し、患者さんに喜ばれています。注射が苦手の患者さんでもここですると痛くない、と遠方からわざわざ受診されています。
院長も若いころは注射が大の苦手だったので患者さんの気持ちはよくわかります。


残念ながらすでに進行した関節症の患者さんにもっとも有効な治療は人工関節手術です。手術方法としてはほぼ完成され、多くの患者さんで術前の痛みがかなり軽くなり、術後10年以上にわたり健在です。
当クリニックでも、手術の必要な患者さんは広島大病院・広島市民病院・マツダ病院・中電病院など腕利き専門医に紹介させていただいています。


テレビショッピングなどで大々的にやっている健康食品の効果は大変疑問です。ヒアルロン酸などいくら食べても消化されてバラバラになってしまうので、軟骨再生の役には立たないのです。ずいぶん高価なものもあるようですがそのお金の多くはテレビやラジオのCM費用などに消えていくのではないでしょうか。
 広告している”痛みに効く医薬品”のなかには効くとは思えないものもあります。ビタミン剤のたぐいは厚労省の医薬品リストに含まれてはいますが、現在の医療水準では痛みに対する効果がまるで期待できません。医学会が出している疼痛対策のガイドラインには全く掲載されていません。無駄な出費をされませんように。


初期~中期の変形性関節症、胃が悪いあるいは悪くなるのが心配で消炎鎮痛剤が使えない患者さんのために、関節注射、筋力トレーニング、消炎鎮痛剤に次いで有効と考えられるサプリメントの取り扱いをしています。


初期の変形性関節症の患者さんに大きな効果の期待できる再生医療を始めました。自分の血液を採取して組織再生に役立つ部分を抽出して培養し、それを注入するのです。
 高い効果が期待されています。変形性関節症のほか、私たちのクリニックの患者さんに多い上腕骨外顆上炎にも高い効果が発表されています。保険外診療になるので高価ですが、試してみる価値のある治療法です。
 PRP-FD療法を採用しています。広島市内では赤十字・原爆病院も行っているようです。関節治療オンライン

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