診断の手がかり

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 患者さんがクリニックを訪れるのは何らかの症状があるからなのですが、その背後になにが隠れているか。患者さんが病気とは関係ないと思うことは話してくれないし、また他人にしゃべりたくないことも話してくれません。でもそこに診断に至る鍵が隠されているかも知れないのです。
 初めてクリニックに来たばかりの患者さんに深いお話をしていただくのは簡単ではありません。この先生になら言ってみようと思ってもらえるように努めています。クリニックも開設して8年になり、ご家族や友人のすすめで私たちのクリニックに来てくださる患者さんも増えています。
 画像は京都の玉川酒造の夏のお酒、アイスブレーカー。可愛いいペンギンのラベルとさわやかな味で毎年あっという間に売り切れる大人気の日本酒です。アイスブレーカーの意味は氷をこわすもの、初対面の患者さんはやはり緊張して守りの姿勢を取られる方が多いのですが、氷を溶かして真実のお話をしてもらうのは医師として大事な力量です。もちろんクリニックでお酒が出るわけではありませんが、ベテランぞろいのスタッフも緊張を和らげる手助けをしてくれます。患者さんの辛さをわかるのには年季がいるのです。