崩壊する地域医療

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中国新聞によると岩国医師会病院の医師4人が退職して深夜救急診療を停止するとのことです。当クリニックにも岩国の患者さんが受診されていますから無関心ではいられません。
岩国医師会病院にはお医者さんの常勤は14人のようです。24時間救急ということは病院に常に医師が勤務しているということですから2週間に一度は徹夜勤務。医者の仕事の通例として翌日も普通に勤務(最近は改善されたのでしょうか)ですから32時間くらいはぶっつつけです。
岩国医師会病院のホームページを見ると、驚くことに50歳以上と思われるお医者さんばかりです。若いときは一日や二日寝なくてもたいしたことないのですが歳をとると不眠勤務はしんどいです。そしてなんと院長の同期入学の人も勤務しておられます。30年以上会ったこともないのですががんばっておられるのですね。3人が辞める外科の先生もみんな年配で、大病院なら部下が何人もいるはずなのに肩書だけ管理職で最前線では現場の仕事がきつくなって当然です。中国新聞にはそのへんにも触れてほしいものです。
ふつう一番多い内科医が一人もいないのにもびっくり。ありえません。
そして整形外科の先生も院長と近い年代のベテランの先生が二人、手術も年600例こなすのはすごいです。手術についての患者さんへの説明、術後管理など手術そのものより前後の時間がかかります。術後管理や書類書きは大病院では若手医師に任せているところですが二人の先生が全部こなしているのでしょう。考えると気が遠くなります。午後10時くらいまでは普通に居残りで仕事、ブログ更新は日付が代わる午前様な院長でも絶対無理です。