2017.02.07
カテゴリ：その他
重信整形外科
旭町にあった実家、重信外科整形外科医院。３年前の取り壊しのまえに撮った母の写真です。
院長は小学校に上がる直前に父が開業して旭町に引っ越してきました。もう５０年前になります。入院もあり一つの台所で入院患者さんの給食と住み込みの看護師さん、院長一家の食事を早替わりでしていました。もう一度しようと思っても絶対できない気がします。看護師さんは銭湯に通っていました。
電話も一回線しかなく、医院用と家族用が共用でした。小学生になりたての院長と幼稚園に行き始めた弟の枕元に電話があり、子供たちが寝た後もよく電話がかかってきたのを覚えています。あのころは整形外科というのが珍しく、美容整形の相談の電話がよくありました。
手術室もあり、骨折の手術や盲腸（虫垂炎）の手術もしていました。エレベーターなんてありませんから術後の患者さんを担架で運びあげていたそうです。応援に来てくれた父の親友の先生が応接間で手術着に着替えておられました。父も看護師さんもずいぶん忙しかったと思います。父は亡くなるまで飛行機に乗ったことも海外に行ったこともありませんでした。