緊急手術に付き合う

手術用顕微鏡
 午後は雨になった今日ですが午後3時に診療を終え次第、最後の患者さんの会計が済む前にクリニックを出ました。先輩の先生によその病院での手術の手伝いを頼まれていたのです。手術は夕刻に無事終わったのですがちょうどそのころ救急車が来ました。
 親指の切断でした。親指があるのとないのとでは患者さんの人生に与える影響はとても大きく、また指をつなげる手術は何時間もかかりますが月曜日まで待つことはできません。いつ始まりいつ終わるかわからない手術(夜12時過ぎることも)、そのまま素知らぬ顔で帰っても嫌な顔をされるわけでもないのですが、土曜夜とくに予定がなかった院長が助手として参加すれば役に立てそうです。オペ室の看護師さんたちも助手が増えると手術がスムーズに進むのでうれしそうにしてくれるし。難しい手術でしたが多少なりとも貢献でき感謝してもらいました。手術が完了する前にクリニックに帰らせていただいたのですが帰宅は午後11時でした。
 指をつなぐ手術は高度な技術と熱意が必要で広島市でも限られた病院でしかできません。医師(麻酔の先生も)看護師はじめ病院ぐるみの熱意があればこその土曜夜の手術でした。
 院長もその熱意をもって日ごろの診療にあたることを改めて思いました。